株式会社アイ・エス・レーティングは、世界初の情報セキュリティ格付専門会社です。

株式会社アイ・エス・レーティング（社長：中村　哲史、本社：東京都港区）は、農林水産省が推進するフード・コミュニケーション・プロジェクト（FCP）の平成21年度実行可能性調査事業の募集にあたり、「食の安全取り組み成熟度の評価事業」の応募を行い、この度採用をいただくことになりましたのでお知らせいたします。

弊社はフード・コミュニケーション・プロジェクト（以下、FCP）の設立時より、その設立の理念に賛同し、会員として積極的にFCPの活動に参画して参りました。
FCPでは、昨年度の取組みを通して多くの成果をあげ、今年度はその成果物である「協働の着眼点」を活用し、これまでの取組みを定着させ、更に有機的に発展させることが目標となっております。
実行可能性調査では、ポジティブフィードバック（事業者の取組の充実・強化と、消費者の生活満足度向上が連鎖的に発展）の仕組み作りへの期待が関連多方面から寄せられている状況を鑑み、社会的な基盤作りを目指した実行可能性の検証を行うことが期待されております。
すなわち食品事業者が消費者からの信頼を高めるには「情報の好循環」を作り上げ、食品事業者による消費者の信頼向上のための行動が、取引相手先や消費者に的確に伝わり、その「適正な評価」が、食品事業者の行動の一層の充実につなげる仕組みが必要との認識です。

弊社は、FCPに寄せられた期待の中で、とりわけ「適正な評価の実施」に着目し、食の安全対策への食品事業者の意欲的な取組みを消費者の信頼向上に結び付ける仕組み作りに資するべく、食品事業者の食の安全への取り組み水準を評価する「レーティング」事業の実証を意図し、今般の実行可能性調査事業に応募するに至りました。
また、第三者が中立・公正な立場でレーティングを行い、その結果をフィードバックすることで、食品事業者の「行動の見える化」により取引先の信頼を向上させるのみに留まらず、自社の取組みの強化や改善にも活用頂き、更には金融機関を含む多様なステークホルダーへのアピールや説明責任を果たすことで、ポジティブフィードバック機能が強化されると想定しております。

なお、弊社は、世界初の情報セキュリティ格付けを行う専門会社として、これまで企業や団体の情報セキュリティに対する取組みを評価して参りましたが、食品事業者のレーティング等の評価事業を新たな事業分野として既に織り込んでおり、今般の実行可能性調査事業の実施を機に、今後、具体的な事業展開の検討を深めていく所存です。

弊社は今回の実行可能性調査事業を通じ、以下の目的に向けた実現の可能性を確認して参ります。

• 食品事業者の食の安全への取り組みについて、「協働の着眼点」をクライテリアとした食品安全管理の成熟度を取り組みのレベルとして明示するレーティング事業を行うこと
• レーティングを受けた食品事業者が、
  • 取引先から評価されることにより販路拡大が図れること
  • 金融機関等から評価されることにより有利な条件での協力が得られるよう図ること
  • 社会基盤として、取引先の選定におけるコストの軽減を図ること　等
  により事業の促進が図れること
  
  また、レーティングを受けることにより食品事業者の以下のニーズに応え食品事業者の業務改善を促せること
  • レーティングの結果を参考にし、現状認識を深め、課題を整理したい
  • 戦略的な計画を作成したい 、組織内での意思の疎通や意欲の向上を目指したい
  • 多様なステークホルダーへの説明責任を果たし、信頼感を高めたい
  • 取引先の選定基準の作成に役立てたい
• 各種メディアと連携し情報発信を行い、「協働の着眼点」の普及を促進し、信頼される社会基盤づくりに貢献すること
• 格付機関として保持している中立性・独立性を活かした信頼性の高い第三者評価を行うこと
  
  今回の実行可能性調査事業への採用にあたりましては、弊社がこれまでに提供してきた情報セキュリティ格付けと情報セキュリティ格付けに先立つインディケーション評価サービスの実績に加え、格付けにおける評価方法のノウハウが評価されたものと考えております。
  弊社は、これまでに培った企業・団体における取り組みの成熟度評価のノウハウを活用し、業種や企業グループを越えた幅広い企業・団体の皆様が利用し、お互いに認め合う社会インフラを築くべく、一層の事業展開を図る所存であります。